ファイアーエムブレム 烈火の剣

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ファイアーエムブレム 烈火の剣
(FIRE EMBLEM)
ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 ゲームボーイアドバンス[GBA]
Wii Uバーチャルコンソール[VC]
開発元 インテリジェントシステムズ
発売元 任天堂
シリーズ ファイアーエムブレム
人数 1人(通信闘技場は2 - 4人)
メディア ROMカセット
発売日 ゲームボーイアドバンス(GBA)
日本の旗 2003年4月25日
アメリカ合衆国の旗 2003年11月3日
オーストラリアの旗 2004年2月20日
欧州連合の旗 2004年7月16日
Wii Uバーチャルコンソール(VC)
日本の旗 2014年5月14日
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI: 7+
OFLC: G8+
売上本数 日本の旗 約27.2万本[1]
その他 GBA専用通信ケーブル対応
封印の剣との連動機能あり
テンプレートを表示

ファイアーエムブレム 烈火の剣』(ファイアーエムブレム れっかのけん)は、ファイアーエムブレムシリーズ第7作目として2003年4月25日任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス用ゲームソフト。開発元は、インテリジェントシステムズ。キャッチコピーは『人は、物語と共に成長する』。

日本以外では本作がシリーズ第1作となるため、2003年11月から2004年7月にかけて北米ヨーロッパ英語ドイツ語フランス語版と英語・スペイン語イタリア語版の2バージョン。どちらのバージョンもゲーム開始時に言語を選択)・オーストラリアならびにニュージーランドでも『FIRE EMBLEM』(サブタイトル無し。なお、集英社刊『ファイアーエムブレムキャラクターズ 封印の剣&烈火の剣』の表紙には"SWORD OF FLAME"との訳題が記載されている)の表題で発売された。

前作のサブタイトル「封印の」が「ふういんのつるぎ」と読むのに対し、本作のサブタイトル「烈火の」は「れっかのけん」と読む。

ストーリー

舞台は前作『封印の剣』の20年前までさかのぼる。エレブ大陸の東の大地。サカ地方の草原の一軒のゲルから物語は始まる。

見習い軍師マーク(デフォルトネームで変更可能)は旅の途中行き倒れ、目を覚ますと一軒のゲルの中にいた。彼の目の前には一人の少女が…。少女の名前はリン。遊牧民族のロルカ族の族長の娘であった。彼女は行き倒れたマークを助け看病してくれていたのだ。リンは幼い頃、両親や部族の仲間を山賊の襲撃で失い一人で暮らしていた。彼女はマークが軍師修行の旅でエレブ大陸を旅をしていると知ると、彼についていくことを決意。こうしてリンとマークの旅は始まった。 リンとマークは旅の途中によった町でセインとケントに出会い、自身がキアラン公女であること、祖父がまだ生きていること、自身の命が狙われていることを知る。ニニアン、ニルス、エリウッドとの出会い。数々の困難を乗り越え、リンは自身の命を狙うものとの決着をつける。

それから一年後、舞台はリキアの大地に移る。フェレ領公子エリウッドが行方不明の父を探すために騎士マーカスと従騎士ロウエンらと共に旅に出たのだ。途中、親友のヘクトルやリン達と合流。父探しの旅も光が見えてきた。しかし、この後彼らがエレブ大陸の命運をかけた戦いに身を投じるなどとはまだ誰も予想はしていなかった。大切なものを守るため、そして無事に自身の領へ戻るため、影に隠れた陰謀の中で、知られざる英雄たちの表に出ることなき戦いが始まった。

概要

ファイアーエムブレム 封印の剣』の続編。前作の20年前のエレブ大陸(今作は主にリキア地方)を舞台とし、前作で主人公ロイの父親として登場していたエリウッドがメインの主人公を務める。彼の他にも『封印の剣』で出演したキャラクターの親戚縁者が数多く活躍している。前作の序盤で命を落としたヘクトル(ロイの幼馴染リリーナの父)はもう一人の主人公であり、ファイアーエムブレム外伝以来となる女性主人公リンも登場する。

ストーリーについて
リン、エリウッド、ヘクトルそれぞれが中心となる各編が用意されている。
『リン編』は序章的な扱いであり、そのクリア後、本編たる『エリウッド編』がプレイ可能となる。さらに、『エリウッド編』をクリアすると『ヘクトル編』がプレイできる。一度出してしまえば、その後はどの編からでも自由にプレイ可能。
リン編をクリアしてからエリウッド編かヘクトル編をプレイするとリン編でのキャラクターのデータが引き継がれ、評価に応じてあるアイテムを持ってきたりする。また、軍師に関した多少の演出も異なる。逆にリン編をプレイせずいきなりエリウッド編、またはヘクトル編からプレイするとリン編に登場するキャラクターは普通にプレイしたときに比べややレベルの低いまま登場する。
『ヘクトル編』は『エリウッド編』とほぼ同じ平行した時間軸で、細部が異なり、外伝的な部分も描かれている。
ストーリーの要所要所ではCGイラストが挿入されるなどの演出も加えられ、その枚数は数十枚に及ぶ。この一枚絵は、エンディング時に主人公が特定の相手と支援Aだった場合、新しく追加される事もある。また、これらは一度見たものはサウンドルームの背景として順番に閲覧できる。

本作はシリーズ中で唯一戦争が舞台となっていない作品であり、主人公三人の友情や成長、様々な家族の絆を主眼において描かれたストーリーは、シリーズの中では異色とされる。また、「人と竜」という異種族同士の対立と和解への希望、も大きなテーマとして位置づけられている。 なお、本作のメインライター「Ken Yokoyma」(漢字表記不明)氏は続く「聖魔の光石」にはクレジットされていないが、「蒼炎の軌跡」「暁の女神」でもメインライターを勤めている。この二作は、「ベオクとラグズ」という異種族間の対立の克服、をより前面に打ち出したストーリーとなっている。

システム

基本システム
基本的なシステムは『封印の剣』とほぼ変わりがない。以下、おもな変更点を述べる。
  • ゲームバランスが調整され、新クラスが追加された。いくらかの例を上げれば
    • 攻撃が当たりにくかった反省から、武器の命中値が全体的に上昇し、三竦みの命中補正も+10から+15に引き上げられた。
    • 魔道書全体の重量が大幅に上昇し、攻速落ちしやすくなった。その他、各系統の魔法にも調整が施された。
      • 理魔法:猛威を奮っていた魔道書『エイルカリバー』が削除され、前作ほどの強力さはなくなった。
      • 光魔法:魔道書を使用できる下級職が新規追加(前作は上級職のみ使用可能)。また、「命中、必殺が高い」という特徴が付与され、使い勝手が格段に増した。
      • 闇魔法:相手の魔防を無視してダメージを与える魔道書『ルナ』が追加。「特殊な効果を持つ」という特徴が強化された。
    • 登場時から上級職の味方ユニットは、初期値や成長率が軒並み高くなり、使いやすくなった。ただし、HPは低めに設定されており、無理な運用をすると撃破されやすくなっている。
    • 味方の成長率が全体的に引き上げられた。一方で、クラスチェンジボーナスは大きく引き下げられたため、レベルアップによるパラメータ上昇の重要性が増している。
    • 兵種限界値の総和が一律だったが、今作では移動力も考慮した値に再設定された。これにより、ジェネラルの兵種限界値は大幅に上昇し、パラディンやファルコンナイトの兵種限界値は減少している。
    • ソードマスター、狂戦士の必殺補正が+30から+15に引き下げられた。とはいえ、武器レベルSによるボーナス(詳細は後述)で必殺率が+5される他、本作では敵軍の幸運が0でほぼ統一されている(前作の敵軍は幸運10前後)ため、実効必殺率自体はそれほど変わっていない。
    • 味方用のシューターが設置され、さらに可搬式になったため、アーチャーの利用価値が上昇した。
    • 遊牧民は加入する味方ユニットが一人だけになった。また、狭いマップの増加により歩兵ユニットの使い勝手が増したことから、相対的に弱体化している。
    • 前作では敵軍の編成にかなり偏りがあったが、本作ではバランスよく配置されるようになり、突き抜けて有利な兵種がなくなるように配慮された。
    • 通常クラスであっても、固有グラフィックを持ったキャラクターが敵味方ともに多い。
    • などの変更点がみられる。なお、新クラスの詳細は後述する。
  • 天候が導入され、雨や雪が降ると移動できる距離が減少する。これまでの作品でも雪が降っているマップなどは存在したが、今作では天候が悪化すると移動力が減少しターン経過で降ったり止んだりする。同時に建物が登場するマップでは屋内では影響を受けない。
  • 戦死=ゲームオーバーとなる主人公がリン、エリウッド、ヘクトルの三人に増えた。ただし、メインの主人公はプレイ中の編に依存するため制圧や全マップでの強制出撃といった役割はプレイしている編における主人公のみができる。
  • サウンドルームは収集制になり、一度本編で視聴した曲が順次、登録されていく。収集率はパーセンテージが表示される。一部配信でのみ入手可能な曲も存在したが、すでに入手手段が存在しない。
  • ドーピングによってHPが上昇した場合、現在HPも同時に上昇する。レベルアップやクラスチェンジで上昇した場合この限りではない。
  • 前作のクリア特典であるユニットの固有カラーのオンオフ切り替え機能は廃止された。
  • 前作までの索敵マップでは敵総数を確認することができたが、今作以降から索敵マップでは敵総数が確認できなくなっている。また、トーチの効果がたいまつと同様のものから、ほかの遠距離杖と同様に範囲を指定し、指定したポイントでたいまつを使用した場合と同様なものとなっている。その際、自分自身の場所はこれまでの作品と違って選択できない。
  • マップで敵が少なくなると曲が変わる条件が、敵が残り1体以下になったときに変わった。索敵マップでも、残り1人以下しか敵がいないかはBGMの変化で判別できる。
  • 聖戦の系譜・トラキア776を除く前作までナイトキラー(今作ではホースキラー)はソシアルナイト系にしか効果が無かったが、今作以降では全ての乗馬ユニットに特効が発生するようになった。さらに、騎馬系、重歩兵系に特効がある通常武器の種類が増えた。
進撃準備の仕様変更について
GBA版では本作のみ[2]、進撃準備画面で武器を購入することができない(アイテムや武器の売却のみ可能)。また、いわゆるドーピングアイテムも購入不可能である。アイテムが半額になるシルバーカードはハードモードでのみ入手可能。
使用可能なアイテム(クラスチェンジやドーピングなど)の使用が進撃準備でも可能となった。
マップ攻略上のヒントを進撃準備において有料(後半は無料)で聞けるようになった。リン編では使用できない。
本作から進撃準備でマップ上の店の品揃えが出撃前に確認できるようになった。店舗にカーソルをあわせてAで確認できる。
輸送隊について
輸送隊(マリナス)は、仲間になってから各マップで出撃枠を消費せずに出撃するかどうかを選択できるようになった。前作と違い、戦闘不能に陥らずにマップをクリアすれば自動的にレベルが上がるようになった。その代わりに、攻撃されても経験値は入らない。レベル20になるとクラスチェンジし、預り所のような移動不能なテントから前作のような乗馬するユニットになり、移動することができるようになる。クラスチェンジ前もワープなどの魔法で移動させる事はできる。
戦闘不能になっても死亡扱いにならず、生存評価にも影響しないうえ次回以降のマップにも継続して出撃することができるが、その章の分のレベルは上がらない。マリナスを出撃しない選択をする、または戦闘不能になって撤退してしまうと、マップ上でいっぱいになったアイテムを輸送隊に送れずに、所持アイテムを処分しなければならなくなってしまう(マリナスが仲間になっていなかったり、出撃不可能だったりした場合も同様)。さらに、撤退した場合は支援会話がリセットされてしまう。
前作と異なり、輸送隊本人はアイテムを直接所持することが基本的に不可能となったため、輸送隊自身が輸送隊から引き出して他のユニットにアイテムを渡すなどもできなくなった。クラスチェンジ前はそもそも輸送隊にカーソルを合わせても行動すら不可能である。このためダメージを受けた場合杖以外の回復手段が存在しない。なおクラスチェンジ後に村を訪問するなどすれば本人もアイテムを所持する事は可能であるが、交換はできずマップクリア後にアイテム一覧から交換するしかない。この方法を応用して消費アイテムを持たせ、使用させる事はできる。
戦績評価について
戦績評価は文章ではなく1つから5つの星で表現され、進撃準備で閲覧できるようになった(リン編では閲覧不可)。
資産評価については前作に比べやや厳しくなり、クラスチェンジアイテムなどの高価なアイテム・武器を大量消費したり、売却(売ると売価の2倍の資産を失う)したりすると高評価を得ることが難しくなる。武器もマップ上で必ず購入せねばならず、高評価を狙うにはある程度の資産の消費計画がより重要であり、ほかのシリーズに比べ、浪費すると高評価が得にくくなっている。
もっとも、ハードモードではシルバーカードを使って買い物をすれば、買えば買うほど資産が増えていく。
攻略評価もやや厳しくなり、全てのマップを概ね10ターン前後でクリアしないと最大評価は維持できない。
本編を一度クリアした後は、メニューから難易度・モード別の戦績評価の閲覧が可能となった。各々の評価に加えプレイ時間、資産なども記録される。よりすぐれた評価を得ればその都度上書きされ、最高評価はすべての項目の星が5つのSとなる。ここで論評するキャラクターは特定のアイテムを使用したキャラとなるが、使用していないor死亡したなど場合にはマリナスがしゃべる。
難易度について
章の総数は多いものの、難易度は低めに抑えられている。もっとも、ストーリー上重要なボスは前作よりも強め。
リン編はチュートリアル扱いであり、特にやさしめ。なお、味方ユニットは死なずに離脱扱いとなっており、続くエリウッド・ヘクトル編で復活するが、リン編でのユニットとしての再出撃は不可能。
各編にはそれぞれハードモードが用意されており、各編をクリアするごとに対応するハードモードがプレイできるようになっている。
一旦ゲームをクリアすれば、解禁されたあるいはクリアしたことがある編や難易度は最初から選択できるようになる。とくにリン編を飛ばしてゲームを開始したりリン編クリア後、エリウッド編やヘクトル編の選択可能なモード選択することができる。
今作のハードモードはただ敵が強くなったり増えたりしただけでなく、敵の初期配置や増援、所持アイテム、兵種、その他仕様が全く異なっているステージもあり、ノーマルで通じた戦術がハードでは通用しないことも多い。さらに、出撃人数が少なくなったり獲得経験値が少なくなったりと、味方を育てにくくなっているため、前作よりもクリアが困難である。
天候の変化時もリン編を除くハードモードではノーヒントに変更されている。
なお、リン編のハードモードではチュートリアルがなくなっただけで、敵の強さや数などといった点ではステージの難易度に差はない(チュートリアルで手に入ったアイテムが入手できないなどささいな違いはある)。強制行動がないため、ノーマルモードで強制行動で味方を仲間にするなどの行動と違う行動を取ると別の反応が楽しめる。例えば、ノーマルモードで仲間になるキャラを味方にしない選択をしてクリアしてもちゃんとその後エリウッド編やヘクトル編で登場する。
武器レベルについて
武器レベルがアルファベットで表され、かつ使用回数に応じて成長するトラキア776や封印の剣では、武器の種類にかかわらず使用回数のみによって武器レベルが上昇していったが、今作以降では各々の武器レベルごとに武器レベル上昇に必要な経験値が異なる。さらに武器ごとに定められた武器経験値も異なり、多くの武器経験値が得られる武器で戦えば少ない使用回数で武器レベルが上昇するように変更された。ある武器でとどめをさしたときに限って得られる武器経験値は2倍となるがあと1回で壊れるときは武器経験値が入らない。このような武器レベルシステムは本作以降『暁の女神』までは概ね同様である。
また本作では、一人の上級職キャラが武器レベルを最高のSにできるのは一種類だけとなった。また、Sレベルの種類の武器で戦うときは、命中率とクリティカル発生率が+5%されるようになった。
ただし、一部のキャラは例外的に複数の武器レベルがSに達している。
杖は武器レベルをSにしても、命中が上昇することはない。また、ランクSの杖も存在しないため、メリットは皆無である。上級職杖使いを闘技場の回復役にしたりするとうっかり杖がSになってしまうので注意が必要である。とくに下級職で杖使いだったキャラがクラスチェンジしてから魔法の武器レベルをSにしたい場合、杖をほとんど使わずに魔法を集中的に使わないと武器レベルをSにすることが非常に難しくなってしまった。しかし、司祭の武器レベル上げ問題については下級職から光魔法が使えるキャラが登場したため改善されている。
これらの変更のため、クラスチェンジ時の武器レベル上昇値がワンランクアップから最大でもプログレスバーでちょうど半分程度に変更されている(下級職の時点でAになっていても、クラスチェンジしてSにはならない)。
軍師システムについて
プレイヤーを「軍師」としてゲーム中に登場させるもの。本システムを使わないこともできるが、軍師がいる場合、命中率の補正や軍師がいないと入手できないアイテムがあるなど、数々の特典があるほか、一部イベントに変化がある。なお、軍師のデフォルト名は「マーク」だが、プレイヤーの好きなように変更は可能。また、誕生日や血液型などの簡単なプロフィールの設定もできる。これらのプロフィールに依存して属性が決まり、軍師と同じ属性のキャラについてはプレイヤーの戦績に応じて『聖戦の系譜』や『トラキア776』の指揮レベルのように命中などに補正がかかる。
余談だが、本作の後に発売された『聖魔の光石』と『蒼炎の軌跡』とその続編の『暁の女神』はそれぞれの主人公が別のところで活躍する点があるためか、軍師システムは採用されていない。
またリン編からゲームを開始する場合、軍師を使わない選択はできない。ゲームを1度クリアまたは封印の剣と通信を行なって、エリウッド編やヘクトル編からリン編を経由せずにゲームを開始した場合のみ、軍師なしプレイが可能である。
支援システムについて
前作から継承。前作では1章あたりの支援の友好ポイント(支援が発生可能になるまでたまる隠しポイント)のたまる上限があったが、今作では廃止された。これにより、1つの章でいくらでも友好ポイントが稼げるようになったため、前作よりも支援会話を発生させやすくなっている。しかしながら、1章につき1段階しか支援レベルを上げることはできない。1回支援会話をしてから、また支援会話が可能になるまで友好ポイントをためることもできる。ただし、リン編ではチュートリアル扱いのためか一切支援が発生しない。
また、クリア後のオプションでは、一度見た会話をいつでも見直せるように「支援会話一覧」が加えられた。収集率や誰と誰に支援が発生するのか確認することもできる。
前作では支援レベルによる後日談変化は主人公ロイの恋人しかなかったが、本作では6人を除く味方キャラ全員に複数の後日談が用意された。
また、主人公エリウッド(ヘクトル編の場合はヘクトル)と特定の女性との支援レベルがAに達している場合、終盤のストーリーが多少変化するうえ、一枚絵の追加がある。
外伝について
外伝の出現条件を満たしたとき、外伝にいくかどうか選べるようになった。
ヘクトル編にしか存在しない外伝(異伝を含む)の場合、バグにより評価計算が入らないため、行かないほうがターンがかからないというメリットがある。
新クラス
『封印の剣』より追加された新クラスは以下のとおり。なお、前作までの僧侶は男女それぞれ修道士、シスターに分かれた。
  • 修道士 - 神に仕える男性。光魔法を専門とする。前作では下級職では光魔法が使えるユニットがいなかったが、修道士は下級職から光魔法が使えるため、クラスチェンジしても武器レベルあげで困らなくなった。
  • シスター - 神に仕える女性。杖を専門とする。こちらは前作の僧侶に近く、司祭にクラスチェンジする。今作では武器レベルがひとつしかSにできないため、クラスチェンジしてから光魔法をSにしたければ杖をほとんど使わずに戦闘に専念せねばならない。
  • アサシン - 闇に生きる暗殺者。盗賊の上位クラスで、剣を専門とする。必殺率に依存し、たとえダメージが0であっても、敵を一撃で葬り去る「瞬殺」のスキルを持つ。盗賊の能力である索敵マップでの視界拡大や盗賊の鍵は使えるが、盗む能力は喪失する。
  • 狂戦士 - 海賊の上位クラス(今作では味方になる山賊は存在しない)で前作のバーサーカーに近いが、英雄の証でクラスチェンジができなくなり、特殊で高価な専用アイテムを使用せねばならなくなった。
  • ブレイドロード - 剣を取り草原を治める長。リン専用クラス。剣に加え、弓も扱う。剣歩兵ユニット。
  • ロードナイト - 馬に乗り戦場を駆ける君主。エリウッド専用クラス。剣に加え、槍も扱う。騎馬ユニット。
  • グレートロード - 攻守に長け、高い戦闘力を持つ君主。ヘクトル専用クラス。斧に加え、剣も扱う。重歩兵ユニット。
  • 大賢者 - 八神将の一人アトス。アトス専用クラス。理、光、闇の全ての魔法に加え、杖も扱う。
  • 災いを招く者 - 禁忌を犯し、強大な闇の力を手にいれし者。ネルガル専用クラス。理、光、闇の全ての魔法に加え、杖も扱う。
  • 魔封じの者 - 魔法を封じる力を持つ謎の存在。キシュナ専用クラス。戦闘能力は持たないが、彼を起点として半径10マス以内において、魔法および杖が使えなくなる結界を自動的に張る。高難易度モードでは移動することもあり、当然結界の範囲も同時に動く。結界内では魔法使いは武装解除され、武器(魔道書)を持っていたとしても戦闘アニメでは持っているように見えるが、装備すらしていないものとして扱われ、攻速落ちの影響は受けない。しかし魔法剣は結界内でも使用可能である。結界内はマップの色が変わるため区別ができる。結界から1マスでも外部であれば、そこから結界内部へ魔法や杖の使用は可能である。戦闘アニメは存在しない。また、攻撃したり倒したりしても、経験値は得られない。
  • 古の火竜 - 太古に存在したといわれる強力な竜。火の竜専用クラス。防御不能の灼熱のブレスを操る。防御を無視してダメージを与える。戦闘アニメは強制的にオンになる。また、瞬殺で倒すことはできない。
闘技場について
本作ではいくらかの新クラスが登場したが、このうち修道士のみ闘技場で登場する。使用してくる武器のランクは司祭と同様である。アサシンは敵として闘技場にでてくることはない。敵の兵種や使用してくる武器のランクは前作と同様であるが、闘技場内での支援効果は無効に変更された。
また、ハードモードにおける闘技場ではHPが80を超え「??」となるなど、凄まじい能力を持った敵も多数登場する。
しかしながら、ある特定の能力が一時的に上昇するアイテムを使用して戦うとその能力アップの恩恵を受けながら戦うことができるため、非常に有利に戦える。この補正は救出中は永久に維持され続けるため、いったん戦ってから別のキャラで救出し、再行動させれば補正を常に受けながら有利に戦うことができる。たとえば、防御力に補正がかかったとしても敵の武器ランクが上がることもないため、ハードモードであっても非常に有利に戦うことが可能である。
前作同様、敵のクラス、レベル、武器の種類を確認してから不利ならばリセットという手段も使える。
増援について
今作より敵の増援が味方ターンの開始直前に現れるようになった(増援の一部は、前作と同様に出現直後から移動を開始する)。前作までのように、思わぬところから増援が出現して大打撃を食らってしまったという、初見殺しのようなことは基本的になくなっている。
出現位置を塞ぐことで、増援の出現を阻止するテクニックは今作でも健在。ハードモードの場合、何もないところから出現する増援に関しては、出現を阻止できないように変更されている(出現位置を塞いでも、その近傍に出現する)。なお、砦や階段から出現するものについては、難易度に関係なく出現を阻止できる。
周回数について
周回数はカウントされ、2周目以降はマップメニューの状況から確認できる。エリウッド編またはヘクトル編をクリアし、データをセーブしたときに限ってクリアと認められる。リン編のみではカウントされず、また同じセーブデータをコピーし、それを複数クリアしてもカウントされない。たとえば、終章のデータを2つ記録しておき、1回ずつクリアしてもカウントはされない。オンオフの切り替えもできるが、オフにするとクリア特典であるユニットの移動スピードの加速ができなくなる。また、13周以上はカウントされず、それ以上クリアしても13周のままである。今作では複数回クリアしてもトライアルマップなどの特典は存在しないが、一部エンディングなどが追加されるメリットはある。
戦闘回数
クリア後の特典として戦闘回数(と勝敗)がクリア前でもステータス画面で閲覧できるようになった。a戦b勝c敗と表示されるが勝利数が1000を超えるとバグで戦の文字が消え8桁の勝利数のように見えるが4桁ずつ戦闘回数と勝利数の表記に変わっただけである。また勝利数は1000回までしかカウントされない。
魔法剣の計算式
前作では魔法剣のダメージは光の剣は固定、ルーンソードは物理攻撃扱いであったが、今作では双方の魔法剣の間接攻撃時の攻撃力を使用者の力/2+武器攻撃力として計算するようになった。ルーンソードも闇魔法扱いとなる。魔法剣は魔封じの者の結界内部でも使用することができるが、魔法攻撃した場合武器レベルが上がらないうえ必殺も絶対出ないように変更された(前作では光の剣は3すくみにすら依存せず10ダメージ固定、ルーンソードの必殺は使えた)。

地理

なお、今作ではエトルリア王国、イリア地方は舞台としては登場せず、名前のみでの登場となる。西方三島はヘクトル編でのみ登場する。

用語

人竜戦役、終末の冬、神将器
守護兵
かつて八神将と共に戦った戦士たちの亡霊。エレブ各地に封印されている「神将器」を護り続けている。ローランに仕えた狂戦士ゲオルク、テュルバンに仕えた勇者カイムなど。
ファイアーエムブレム
ベルン王家に伝わる紋章で、正当な王位継承者たることを示す証。「炎の紋章」ともよばれる。神将器を超える武器「封印の剣」を解き放つための鍵。
タイトルそのものであり、シリーズ恒例の最重要アイテム。とはいえ、たいした出番がない作品も少なくない。本作においては、ベルンお家騒動の小道具。
古の竜
ネルガルによって別の大陸から召喚された竜族。本編中には火竜4体、氷竜2体が登場する。本作において竜は人を遥かに超越する生物として描かれており、その戦闘力、叡智、生命力すべてが人では全く太刀打ち出来ない。しかしながら、その寿命の反面、繁殖能力だけは人に劣っている。
ちなみに、竜族は1000歳を数えても未だ成体に達さないほどの長寿であるため、6体の竜は全て、人類に敗れて故郷であるエレブ大陸から離れることを余儀なくされたその当人たちである。
竜の門
ヴァロール島の古代遺跡にある巨大な「門」形状の遺跡。かつて竜族が築き上げた空間転送装置であり、エレブ大陸と異大陸を繋いでいる。起動には膨大なエーギルが必要。
人竜戦役時、人との争いを望まなかった竜や、戦いに敗れるも生き延びた竜らがこれを使って異大陸に逃げ延びた。
エーギル
体力や精神力など、人や生き物が生きる力そのもの。これを失うことは死を意味する。エーギルの量は個体ごとにまちまちで、心身の鍛えられた人物ならば常人の数百倍もの量に達することすらある。しかし、そういった個体はごくわずかしか存在しない。
ネルガルは数百年前にナバタの「理想郷」で、他者のエーギルを奪い己の力に変える竜族の秘術を学んだ。彼は自信の体に他者のエーギルを施しているため凄まじい魔力を宿し、並の攻撃ではまともに傷を負うことすらない。
モルフ
ネルガルがエーギルを用いて無から生み出した人造人間。漆黒の髪、金色の瞳、整った容姿を特徴とする。ネルガルはその用途に応じて作成の手間暇を変えているため、手足となる側近クラスは強大な魔力のみならず確かな感情をも有している。ただし、一般の戦闘用モルフや伝言役などはほとんど感情を有さず、言葉をろくに発することもない。
本作の敵一般兵はみなパラメータの幸運の値が0であるが、モルフの場合はさらに、イベントキャラも幸運が0である。

キャラクター

章タイトル一覧

リン編
章数 タイトル
序章 「草原の少女」
1章 「運命の足音」
2章 「精霊の剣」
3章 「小さな傭兵団」
4章 「生業の影で」
5章 「国境をこえて」
6章 「誇り高き血」
7章 「旅の姉弟」
7章外伝 「黒い影」
8章 「謀略の渦」
9章 「悲しき再会」
10章 「遥かなる草原」
エリウッド編(ヘクトル編)
エ編章数 ヘ編章数 タイトル
11章 11章 「旅の始まり」 (「もう一つの旅立ち」)
12章 12章 「比翼の友」
13章 13章 「真実を求めて」
13章外伝 13章外伝 「行商人マリナス」
14章 14章 「うごめく者たち」
-- 15章 「舞い降りる鉤爪」
15章 16章 「キアランの公女」
16章 17章 「謎の行方」
16章外伝 17章外伝 「港町バドン」
17章 18章 「海賊船」
18章 19章 「魔の島」
18章外伝 19章外伝 「魔封じの者」
-- 19章異伝 「時の垣間」
19章 20章 「竜の門」
20章 21章 「新たなる決意」
21章 22章 「二つの絆」
22章 23章 「生きた伝説」
22章外伝 23章外伝 「創られし命」
23章 24章 「四牙襲来」
-- 25章 「狂える獣」
24章 26章 「届かぬ手、届かぬ心」
25章 27章 「闇の白い花」
26章 28章 「夜明け前の攻防」
26章外伝 28章外伝 「決別の夜」
27章 29章 「運命の歯車」
28章 -- 「勇者ローラン」
-- 30章 「狂戦士テュルバン」
29章 31章 「悠久の黄砂」
29章外伝 31章外伝 「戦支度」
30章 32章 「背水の戦い」
-- 32章外伝 「生の価値」
終章 終章 「光」

各種メディア関連商品

  • 小説
    • 小説ファイアーエムブレム烈火の剣~封印の剣 エレブ動乱 (スクウェア・エニックス
      • 上巻 2004年1月30日発行
      • 中巻 2004年3月19日発行
      • 下巻 2004年4月2日発行
      真坂和義 著 金田榮路

その他

  • 本作のテレビコマーシャルでは平井堅LIFE is...」がBGMに使用された。CMのイメージタレントに堀北真希を起用した。
  • ソフト初回購入者特典は『烈火の剣』の「卓上カレンダー」と「プレミアムサントラCD」であった。
  • 集英社 ファイアーエムブレムキャラクターズ 封印の剣&烈火の剣
    • 本作のサウンドトラックは発売されていないが、付録CDにBGMが収録されている。
    • 上記の『キャラクターズ』は両作の公式イラスト計百数点と全ての支援会話を収録したものである。
    • しかし、任天堂およびインテリジェントシステムズの関与は「監修」ではなく「協力」に留まっているため、各キャラの年齢などの細かい点で間違いが見受けられる。
      • 特に、エルクが魔道軍将となり「封印の剣」のセシリアの師となった、との件は、少なくとも本編中では一切記述が無い。
        エルク単独の後日談も「【魔道軍将】を早々に退いたパントの次にと望まれるが、辞退。生涯を魔道の研究に捧げる。」とあるのみである。
  • 後日談によって分かれる場合もあるが、仲間の全員が必ずしも良い結末を迎えない。後日談や続編で死亡および行方不明(推測できるものも含む)になっているキャラもいる。
    これは、前作「封印の剣」が本作の20年後という比較的近い時代設定をしているため、10代後半程度のキャラクターがその後も健在だった場合、十分「続投」できてしまうという問題を回避するためとも思われる。
    ただ、ファイアーエムブレムは元より個々の仲間キャラクターに関してはビターな後日談を用意する事も多い作品である点も留意する必要はあるだろう。
  • 仲間入りの曲に『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』と『ファイアーエムブレム 紋章の謎』(この仲間入りの曲は『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』の曲にメドレーの一曲として起用されている)の仲間入りのアレンジ曲が収録されている。イサドラ初登場の会話時の曲に『暗黒竜と光の剣』と『紋章の謎』のマップクリアのストーリー曲のアレンジが収録されている。また、サウンドルーム曲番号61番「策略」は『紋章の謎』第二部後半敵マップの曲のアレンジである。さらに、闘技場の試合中のBGMは『トラキア776』の戦闘音楽が採用されている。
  • 通信闘技場でアサシンが瞬殺で敵を倒した場合、ポイントが100入るとレベルが上がるバグがある。レベルが20であってもレベルが上がり、21以上にもなり得る。なお、対戦が終了すると元に戻る。
  • 終章ではニルスが強制出撃だが、戦闘不能になっている場合はもちろん強制出撃とはならない。しかし、バグでニルスの枠のキャラが終章後半にマップ上から消滅することがある。
  • 海外版の終章では日本版と違い、扉が1ターンにつき1つずつ開く。日本版は2ターンごとに2つ同時である。
  • 北米版マリオカート ダブルダッシュ!!
    • ソフトのおまけに同梱されているボーナスディスクでは、日本では期間限定で配信された月刊任天堂店頭デモで2択で入手できるアイテムや音楽、Vジャンプ限定の懸賞で貰える「ドラゴンアクス」ほか多数のダウンロードアイテムと音楽が入手できるが、北米版烈火の剣のソフト限定で、日本版の烈火の剣へのダウンロードは不可である。
  • 日本国外版リンのソール・カティ
    • 日本版には無いソール・カティの専用の戦闘グラフィックがある。なお、画像データ自体は日本版にも収録されているが、専用グラフィックがソール・カティではなくデュランダルに指定されている(通常プレイではリンがデュランダルを使用できない)ため、見ることができない。製作の過程でデュランダルの使用者がリンからエリウッドに変更になり、その際に設定を直し忘れていたことが原因。
  • 大乱闘スマッシュブラザーズX
    • 「攻撃〜挑まれた戦い」のアレンジ曲が収録されている。
    • フィギュアに、アシストフィギュアとして参戦しているリンがある。
    • シールに、エリウッド、リン、ヘクトル、ニニアン、ギィがある。

脚注

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外部リンク

[ ファイアーエムブレム 烈火の剣 ]の改訂履歴 出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/26 10:20)

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